年賀状作り
1月も半ばになり、返り年賀もそろそろ落ち着いてきたので、年賀状作りのことを覚え書きとして記録しておきます。
シマバヤシ家は毎年、年賀状には悩まされています。特に私が悩み続けています。
やめればいいんでしょうが、年に一度の力試しみたいなものなので、毎年がんばっています。
私が独身の頃から年賀状作りにはこだわりがあり、自分で描いた絵を使っています。
3年くらい前までは、かたくなにプリントゴッコを使って多色刷版画をやっていましたが、出す枚数が350枚を超え、物理的に限界を迎えました。
結婚までは版下も手描き。結婚後、版下は、うちのダンナさんにあーだこーだと言いながらパソコンで作ってもらってました。しかし、子供が生まれ、時間もとれず、何かと無理もあったこと、自分でもパソコンで処理がまがりなりにもできるようになってきたことから、全てをパソコンで作る、ということになったわけです。
ちなみに住所や写真などは、宛名側に、うちのダンナさんのデザインしたものが印刷されます。
とは言ってもまだイラストレーターなんかのソフトを使いこなせない私。
一番なじみがあり、そしてこれだけは譲れない部分、というわけで、デザインの基本は手描きです。
アイディアがなかなか浮かばず、資料を何度もながめて描いては消し・・・を繰り返しておおまかなデザインを決め、下描きをして、ペン入れをします。これが第一段階で出来た絵です。
今回は背景を白抜きすることにしたので、反転した絵を作ります。
ペン入れした主線(おもせん)を丹念に塗りつぶしていきます。
主線の内側を塗りつぶしました。
これで背景は完成。
この柄は京都「唐長」で作られている和紙からかみの中にある、牡丹唐草(公家好み)を参考にしています。
からかみ文様はどれも美しく、良く参考にしています。
他にも古伊万里の文様や江戸琳派、室町時代の陶芸作品などの柄を参考にしたりしています。
背景になる絵と、その上に乗せる酉の絵を描きました。これだけで2日ほどかかりました。
描く前はとても苦しいのですが、描くのはすごく楽しい作業です。根気はいるんですけれどね。
それらをパソコンにスキャナーで取り込みます。
そして画像処理にかかります。線を修正したり、着色をしたりします。
これも一つの手作りのような作業になるので、結構大変です。
多色刷りの版画と同じように、出来上がるまでは段階をふんで、なんども試し印刷を重ねます。
背景の処理がうまくいっているか、文字の配置や画像の大きさなどはパソコン上ではなく、印刷して確かめます。
パソコン上でやってもいいとは思いますが、印刷してみると風合いなどが違って見えるのです。
プリントゴッコでは、製版したら色の修正は容易ではないのですが、パソコンでは何度も変更が可能な上に容易にできるのが良いところです。
手作りの部分を残していきたい思いもあり、CGに熟練した人から見たらおかしいと思う部分、未熟だと思う部分もあると思いますが、私はこのやり方でやっています。
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私は人によってデザインを変える、という器用なことはできないのですが、弟のお嫁さんはすごい人です!
彼女もまたブログに年賀状のことを書いています。
すごいので、是非一度読んでみてください。
年賀状のはなし。(junk words ?!)
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