2008.08.28

崖の上のポニョ

崖の上のポニョ宮崎駿監督作品「崖の上のポニョ」(以下ポニョ)を観てきました。
朝一番のシネコンに上映40分前に行ったら、上映時間が9:15からだというのに営業開始が9:00で、しばらく待ちました。最初20人くらいの列だったのが、みるみるうちに後ろに100人近く並んだので「あらーこれは大変!」と思ったのですけれど、多くの家族連れが「ポケモン」目当てだったので(^_^;、500席もある大きなスクリーンに30人もいないお客さんの入りですっかすかでした。

アニメーションとしてはスタジオジブリならではの動きの美しさ、保田道世さんの色設計、作画監督の近藤勝也さんと美術監督の吉田昇さんの仕事ぶりが際立っていたと思います。
宮崎駿さんの心の中にある世界をうまく表現するというのは「他人」なのによくできるものだなぁと思うので。

ストーリーはあれこれ考えちゃダメなんだろうな、と思うものでした。
聞きたいことがいっぱいありすぎました。「あれはどうなるの?これは?それって?」

それからこういうストーリーは女性には書けないなぁと思いました。
男性が思う女性像・母親像、そして父親像のようなものを感じました。
NHKで8月頭に放送した宮崎駿氏のドキュメントでも母親への追慕のようなものがヒントとしてあるというようなことを言っていましたが、そういうことが大きく映画の中にあると思います。


それと宣伝の上手さ、なのかな。
ポニョのあの歌「崖の上のポニョ」のさわりの部分をこれでもかこれでもかと流して「電波ソング」とまで言わしめるほどにしたことで、ポニョが何をしでかすのだろう~という大きな期待を持たせることに成功しています。

でも私は映画を観た後、あの宣伝はあまりしないほうが良かったように思いました。
テレビ局がバックアップするのだから仕方ない戦略なのでしょうが、あの歌を何度も何度も聴いたことで妙な期待感を持ってしまい、映画のラストに流れることは違和感を持ちました。
企画段階では映画の冒頭に持って行くように考えられていて、途中で映画館を出るときに子供達がこの主題歌を口ずさんでほしいという願いから最後に流すよう変更されたと聞いていますが、あれだけの電波ソング状態にCMやTV特番でしてしまったのだから、企画当初のように映画冒頭に流し、その後は映画のお話の中に全てを引き込んでほしかったと思います。
そのほうがポニョが「人間になりたい」と願い「家出する」という前途を持った気持ちがより強く表現されたのではないかと思うからです。


宮崎監督は「パンダコパンダ」2作品が全てであるような気がして仕方がありません。
「パンダコパンダ」はトトロの原型であるということは良く指摘されています。
今回のポニョは続編の「パンダコパンダ・雨ふりサーカス」に似ています。ストーリーの一部分・アイディアがそっくりです。
一人の人間が作り出す物語というのはさほど多彩にはならないのではないでしょうか。


もし叶うなら、ポニョの父親であるフジモトがなぜ人間であることを捨て(とは言っても人魚のようには暮らせず空気の玉の中で呼吸をしている)、海の住人となり、グランマンマーレと出逢ったのか、そのストーリーを映画化してほしいです。


追記
ネットでは色々な人の感想・批評を読むことができます。
そんな中よくまとまっていると思うものを二つご紹介します。


竹熊健太郎さん(編集家)
たけくまメモ「宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_fb6c.html
このエントリー以下2回目を観て来た、というものや「カンフーパンダ」と共に評論した一連の論評があります。


前田有一さん(映画批評家)
超映画批評『崖の上のポニョ』55点(100点満点中)
http://movie.maeda-y.com/movie/01143.htm
そうそう、そんなふうに言いたかったんだーと共感するところがたくさんありました。
点数を付けることは私にはできませんが、そんな感じです。

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2005.09.27

DVD鑑賞の秋・・・かな?

今からこれを予約しなくちゃ。>遅すぎ。
ハウルの動く城+ジブリがいっぱいSPECIALショートショート ツインBOXハウルの動く城 + ジブリがいっぱいSPECIALショートショート ツインBOX

それにしても「ハウル」のこの通常版のDVDのジャケットイラスト・・・意味があるかもしれないけれど、イマイチ。
「もののけ姫」も「千と千尋・・・」もどうしてこの絵が採用されたの?と思ったし、どうもジブリのはジャケ買いしたい感じがしないセンス。
映画の宣伝ポスターの時に使われた絵はダメなのかしら。
豪華版の「ハウル」DVDは動く城が描かれていて、ステキなのに。

ジブリ作品が成功しているのは色設計がすばらしいから、とも言えると思います。
保田道世さんという方がとても良い仕事をされておられるのです。
ジャケデザインは別の方なのかな。
なんだか平べったいんですよねぇ。

ショートショートは秀逸な作品がたくさん観られそうで楽しみ。

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2005.08.22

映画を観に行く

くるる全景8月、子供達の夏休みイベントはいろいろ。小2の娘は海にプールにお台場に花火に虫取り・・・と充実した日々を送っています。
そんな中、映画も夏休みの子供イベントの一つ。

自転車で行ける距離にシネコンができたお陰で、映画がぐっと身近になった我が家。
まずはお友達と「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者ルカリオ」を観に行きました。
シネコンの良いところは事前に席予約ができるところ。7月に行った人から「込んでいたよ」情報をもらっていたので、とりあえずネットで予約購入。これのデメリットはキャンセルがきかないこと。子供がいると当日どうしても体調崩したりしやすいのでリスクが伴いますよねぇ~。
今回は特に心配はなく大丈夫でした。

作品は「波導の勇者」アーロンとその弟子「波導ポケモン」ルカリオの物語。
ホロリとしましたよ。
テーマは「信頼」でしょうかね。
人が人を信頼していくこと、それが今の時代難しくなってきているんだろうか、と思うし、笑顔で会話できるということは本当に幸せなことだなぁと思うのでした。


そして昨日は子供達はうちのダンナさんと3人でロボッツを観に行きました。
子供達はとてもおもしろかったと言ってました。
うちのダンナさんは「くさなぎくんの吹き替えは下手だった」と言ってました。

タレントさんや女優さんの棒読みアテレコ(死語?)に違和感を覚えることが多いのですが、なぜなんでしょうねぇ。
その中では雨上がり決死隊の宮迫博之はなかなか芸達者であったと思いました。
アテレコ(死語?)(映画クレヨンしんちゃん・Mr,インクレディブル)上手かったです。はい。

秋になっても観たい映画がいくつかあるようです。

ただ同じ建物内にトイザらスがあるのは困りものですね~。
できるだけスルーするつもりですけど!!!


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2005.07.28

バトンとタスキ

ミュージカルバトンと見たい映画をつなぐタスキが回ってきました。
この際なので、両方ともいっぺんにやっつけちゃいます。

ミュージカルバトン LafiさんからとWasabi氏から。Wasabi氏からのは私の別ブログへだったのだけれど、ブログ内容の趣旨に沿わないのでこちらにさせてもらいました。ご不満でしょうけれど、それはそれとして。

1.パソコンに入ってる音楽ファイルの容量
2.今聞いている曲
3.最後に買ったCD
4.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲

1.825MB
2.ここのところ無音。
3.Jamiroquai「Dynamite」
4.ヘビーローテはその時の気分によるので「よく聞く」は難しいかな。
 「特別な思い入れ」だと
・Steve ReichのElectric CounterpointとTehillim
・オフコース 愛の中へ
・The Rolling StonesのFool To Cry
・中島みゆき C.Q.
といったところでしょうか。


見たい映画をつなぐタスキ ふぉあさんから渡されました。

1、過去1年間で一番笑った映画
2、過去1年間で一番泣いた映画
3、心の中の5つの映画
4、観たい映画
5、このタスキをつなぐ方々

ここ数年は、映画館で映画をほとんど観ていないので、DVD鑑賞ですみません。

1.映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード
2.I am Sam ・・・ かな?ないかも。映画を観て泣くことが怖いのです。
3.ソラリス(タルコフスキー版)
 ミツバチのささやき
 ルートヴィヒ
 話の話
 喜びも悲しみも幾歳月
4.先ほどの記事に書いた、ティム・バートンのコープス・ブライド
5.Wasabi氏に。


ミュージカルバトンは5人の方にバトンを渡すということに賛同できないので、バトンは渡しません。
映画のタスキについては、一人だけということなので、映画好きであろうWasabi氏へお願いする事にしました。
別にこのバトンやタスキを止めてしまったらいけないとは全く思っていないので、そのままにしてもらってもいいように思います。
音楽・映画のほかに調味料なんてものも回ってるんですよね。
面白いような、何を探ってるんだかというような。

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2005.07.27

久しぶりにティム・バートンに期待

ニュースサイトを眺めていて、偶然発見したティム・バートンの新作ストップモーションアニメ「コープスブライド(TIM BURTON'S Corpse Bride)」。
今年の初めくらいにはもう一部では話題になっていたようで、それを知らずに過ごしていたなんて~~~。
と軽いショックを受けながら、あちこちチェックしてみる。

すでにトレイラーも出ていて、わくわく観てみる・・・おおぅ。鼻血出そう(^_^;
まるっきりティム・バートンの世界(当たり前ですが)。ナイトメア・ビフォア・クリスマスの音楽も使われていたり、なんだか不思議な感覚にとらわれていてもたってもいられず、子供達を呼んでもう一度鑑賞。

子供達も大騒ぎ!「これ、ジャック?」「観たい観たい、もう一度!!!」

全米は9月、日本では11月秋の公開予定のようで、もう絶対に映画館に行くゾ!と決める(^_^;
日本語吹き替えがあれば、子供達も楽しめるだろうけどねぇ・・・・・・?

ティム・バートンの最新作と言えば、実写映画作品「チャーリーとチョコレート工場」が話題になっていて、ジョニー・デップがいいらしい、なんていうことだけ知っていたんだけれど、このコープスブライドにも主役の声をジョニー・デップがあてているそうで、ますます期待してしまうのでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トレイラー情報を教えていただいたのは、帽子屋さんのブログあざぶろです。ありがとうございました。


詳しいデータは私がいつも参考にさせていただいているサイト映画の森てんこ森「ティム・バートンのコープスブライド@映画の森てんこ森」のページをご覧ください。

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